宿題、お手伝い、部屋の掃除。小学3年生のケンタはやりたくないことだらけでゲンナリし、ある日ロボットを買います。
「あなたのことをおしえてください」
ロボットに請われて、自分ってなんだったけと考えを巡らす物語。名前や家族構成から始まって、すきなこと、きらいなこと、できること、できないこと、まわりの人の頭の中にいる自分、居場所によって違う自分、いろんな切り口で自分を眺めるケンタくん。
「ぼくは『たぶん人気者』。
ぼくの まわりの人の あたまのなかにも ぼくは ひとりずつ いるみたい。
ぼくは みんなに どう おもわれているのかしら?」
本当はシンプルなプレーンドーナツなのに、と思えてくるのです。
チョコレートを混ぜたり、きなこをかけたり、時には生クリームを挟んじゃったりして、みんないろんな顔と味をもっている。
最近、プレーンになれてないなあ。あれ、でも私ってどんな味してたっけ。
お知らせ
心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。