谷川俊太郎の詩の中で一つを選べと言われたら、ここ数年の私の中のダントツ1位は「地球へのピクニック」。
「ここで一緒になわとびをしよう ここで
ここで一緒におにぎりを食べよう
ここでおまえを愛そう」
そんな言葉ではじまるこの詩。読み終わると、無性にいまこの瞬間が愛おしくなるからあら不思議。
なんだか青空の下で食べる塩むすびに似てるなあ、と。
もう冷めているし、具も入ってないんだけど、風に吹かれて、木漏れ日に目を細めて、おいしいって心でつぶやく、その気持ちに重なるように思うんです。
お知らせ
心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。