food letters 〜料理家・cayocoさんの食を巡る旅〜

旅先から届く絵葉書が、ポストに入っていた時の気持ちを。food lettersのInstagram。

こんにちは、店長の大浦です。

西荻窪「ていねいに、」の料理家cayocoさんの旅とレシピを本にするプロジェクト「food letters」が立ち上がってから、旅の準備が着々と進んでいます。

今日は、旅の準備のひとつとして、「food letters」のInstagramをご紹介したいと思います。

食への想い、旅への想い

このInstagramは、cayocoさんと旅を共にするパートナーであり写真担当の浅田さんのお二人で更新をされています。例えば、こんなドキっとするような言葉が綴られていたりするんです。

食べること。
食べることって自動車のガソリンみたいにエネルギーを取り入れることだと思ってた。
実際は食べ物を分子レベルで分解して、その分解された分子が新陳代謝によって入れ替わり、新しい身体の一部となる。
食べたもので自分は出来ている。
それを知ってから、食べることに対する意識が変わった。
まさに、食べることは生きることだ。

時には、旅に込められた強い想いも綴られています。

旅をする。
旅をして、その土地の空気、景色、食べ物、人やその人の物語を感じると、自分の中のばらばらだった思いがぴたりとひとつに重なったり、なにかに気づいてスッキリすることがある。
自分の中に新しいスペースができる。
なんだかよくわからないけどそんな感じ。
たぶんそれが僕らが旅に出る理由のひとつだろう。

「もっと野菜の力を信じてください」

cayocoさんいわく、浅田さんはそれまで料理の経験がなかったそうですが、少しずつ覚えていくにつれて、今ではcayocoさんよりもお味噌汁が上手になったと教えてくれました。

以前は自炊したひとり分の味噌汁の味がなんだか物足りなかった。
もっと野菜の力を信じてください。
そんな言葉と一緒につくりかたを教わった。
出汁に玉ねぎや季節の野菜を入れしっかり煮込む。
たったそれだけで今までのとは別物だった。
当時は顆粒出汁を使ってたけど、今は昆布や煮干をその日の気分で。
一度やり始めると面倒くさくもないもんだ。
なによりおいしい。

「もっと野菜の力を信じてください」。そんな言葉を交わしながら、食とていねいに向き合って生きているお二人の姿も、垣間見ることができます。

ちょっとしたレシピも綴りながら

cayocoさんは、食を語るときによく「エネルギー」という言葉を使います。それは、「心」や「気」とも置き換えることができるかもしれません。目に見えないけれども、食を通して必ず伝えることができるエネルギーをなぜ信じているのか。そんな理由もInstagramを通じて見えてきます。

白南瓜。
まあるくて、かわいい。
ご縁がある農園さんは、皆んな元気で笑顔が素敵。
元気な人が作る野菜は絶対美味しい。
元気な人が作る料理も絶対美味しい。
そこに気付いてから私は料理をする時、無理をしなくなりました。
元気がないときは料理をしないこと。
そして元気が欲しい時は野菜に励ましてもらったりする時もあります。
そんな力強い食べ物を作る人に出会い、伝える旅をしたい。

Instagramの中では、簡単な料理のレシピも綴られています。写真と文章を眺めるだけで、画面から香りが漂ってきそうなごはん。おなかがぐうと鳴りそうですね。

今朝の朝ごはん。塩キャラメル焼き林檎。

切った林檎を、菜種油をひいたフライパンで焼きつける。焦げ目がついたらメープルシロップとバターと塩麹をいれ、塩キャラメルを作るようなイメージで、フライパンを振って林檎とソースを合わせる。最後にシナモンをぱらり。

旅先から届く、絵葉書を受け取るような気持ちを

この場所で受け取るのは、旅先から届く、見知らぬ土地のスタンプが刻印がされた絵葉書がポストに入っていた時の気持ち。遠い場所に思いを馳せたくなるような、小さな優しい世界のかけらたち。

Instagramを通して、どんな旅が始まるのか、どんな想いを胸にしているのか、みなさまも共に追いかけていただけると心強いです!

さて、今日はポストにどんな絵葉書が入っているのでしょうか。Instagramはこちらからご覧くださいね。

この特集の目次

  1. 西荻窪で優しいごはんを作るcayocoさんの、春夏秋冬の旅とレシピを本にするプロジェクトが始まります!
  2. 料理家cayocoさんのポートランドの旅から見える、心も町も動かす食の力
  3. cayocoさんがポートランドで出会った、つくる人の「好き」が伝わってくるごはん。
  4. ポートランドの旅のおすそ分け。シンプルなのに美味しいホットパンプキンディップの作り方。
  5. 「food letters」のはじまりの物語。私たちが旅へ出て、本をつくる理由。
  6. 旅と本のイメージを膨らませる「food letters」のフライヤーができました!
  7. 旅先から届く絵葉書が、ポストに入っていた時の気持ちを。food lettersのInstagram。
  8. 旅を実況中継中!food letters第一弾、津屋崎の旅の様子をお届けします。
  9. food letters第一弾、人との出会いを味わう、津屋崎の旅が始まりました!
  10. 心が大きく踊る、彩り豊かな料理家cayocoさんのごはん
  11. 料理家cayocoさんの旅の原点、ポーランドの自然体な生き方から学んだこととは。
  12. 料理家cayocoさんのレシピ本を作る旅・food letters、春の旅の速報をお届けします!
  13. どんな本とお便りが届くの?クラウドファンディングで応援してくださる方に届けたいもの。
  14. 料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅 第1話「かわいい」と感じる目と心。そこにはいつだって愛がある。
  15. 人と同じように野菜に対しても、心を大切に置くこと。
  16. 旅先で心に沁み渡る、一日が穏やかに終わることの尊さ。
  17. 知らないって寂しい。知るって嬉しい。だから人は優しくなれる。
  18. 旅の偶然の出会いは、なんでもない風景を忘れることのない景色へと変える力がある。
  19. 料理はこんなにも人の心を伝えてくれる。
  20. 人が人を想う心は見えないけれど、本当はこの世界に溢れている。
  21. 夏は小豆島へ!料理家cayocoさんの、食と人をつなぐ旅「food letters」第二弾が始まります!
  22. 醤油、塩、オリーブオイルの生産地へ。料理家cayocoさんの小豆島の旅のルートをご紹介。
  23. 料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅・food letters、小豆島の旅の速報をお届けします!
  24. 春夏秋冬の旅のお便りが届く、レシピ本「food letters」の特典付き先行予約が始まりました!
  25. 秋は長野県へ!料理家cayocoさんの、食と人をつなぐ旅「food letters」第三弾が始まります!
  26. 料理家cayocoさんが旅の出会いを届けるfood letters食堂で、旅の追体験を!
  27. 料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅・food letters、長野の旅の速報をお届けします!
  28. 旅のはじまりは、国内初有機オリーブ栽培に成功した小豆島・山田オリーブ園へ
  29. 観光客の声で美味しくなる?ヤマロク醤油の常識の真逆をいく醤油づくり
  30. 「みてやらないかん」の心が映る、塩屋波花堂の驚くほど優しい味の塩
  31. 「自分が幸せにできる人は見渡せるくらいでいい」長野県佐久の星の坊主さま・こじょうゆうやさんに聞いた、ごきげんな畑の話
  32. 集まった人たちの心でとびっきり美味しいごはんが生まれる。阿智村の森田自然農園の「茗荷祭り」。
  33. ついに最後の旅。冬は島根県雲南市へ!料理家cayocoさんの、食と人をつなぐ旅「food letters」第四弾スタート!
  34. 料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅・food letters、島根の旅の速報をお届けします!
  35. できるかできないかではなく、やるかやらないか。島根県雲南市の妹尾さん家族と過ごす、自給自足の暮らし体験。
  36. 生きる力ってなんだろう。旅で始まったデトックスが教えてくれる、心と体の声。
  37. 料理の心の置き場所を変えた、鶏を絞めるワークショップで学んだ、命のつながり。
  38. 食の根源を教えてもらった島根県雲南市の旅。人も、ごはんも、巡り続けるエネルギー。
  39. レシピ本「food letters」に関する大事なお知らせ
  40. 書籍「food letters」制作・出版元変更のお知らせ

お知らせ

心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。

この記事を書いた人:

「よりそう。」館長。時として編集長に変身し、ライターとして駆け回り、ドローンも飛ばしちゃいながら、訪れるみなさんをお出迎えします。好きな本は、稲葉俊郎『いのちを呼びさますもの』。好きな料理は、さつまいも料理。
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