こんにちは、店長の大浦です。
料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅「food letters」の活動の一つとして、旅で出会った食材を使ったごはんを届けるfood letters食堂が開かれています。今日は、先日行われたばかりの二つのイベントをご紹介したいと思います。
「おいしいんです」に作り手の顔が浮かぶから
一つ目は、西荻窪のcotitoさんの3周年記念イベントで小豆島の野菜と調味料を使ったサンドイッチを用意したcayocoさん。お客さまからは「素材の味を感じる」「西の野菜の味がする」といった、シンプルだからこそ見つけられる発見や驚きなどを伝えることができたようです。
店頭には、小豆島でお話を伺ったヤマロク醤油さんのお醤油と塩屋浪花堂さんの塩と、スーパーの調味料の両方を味見できるスペースも。普段は調味料だけを味わう機会はなかなかないもの。その美味しさの違いに驚く声もあったとか。
「『こんな人がいるんです』と生産者さんの想いの部分を伝えられると、より味わいも深まるんじゃないかと思います。それは私でも、誰でもできることだと思います。」
旅をするだけでなく、旅の出会いや学びを伝えられることにも楽しさや充実感をもっているcayocoさん。「おいしいんです」。そのひと言にも、作り手の顔が思い浮かぶからこそ、ついつい熱く力強く伝えてしまうのだと笑って教えてくれました。
ヨガ×料理教室×旅のお話会
二つ目は、ヨガスタジオnidaにて行われたワークショップ。ヨガ×料理教室×旅のお話会という組み合わせのこの形は、春の旅に続き二回目の開催となりました。
毎回ヨガインストラクターのyukariさんは、cayocoさんの旅の話を元にヨガの内容を組み立ててくれるそうで、今回は身体の中に火が入るような、エネルギーに溢れる野菜と調味料の話をしたところ、身体を汗が出るくらい動かすようなヨガだったとのこと。「火は外側からもらうだけでじゃなく、まず自分の内側からおこすことができる。その火で自らを照らすことができる。」とyukariさん。
高校教師の経験をもつyukariさんはcayocoさんいわくお話がとても上手だそうで、エクササイズのヨガとはひと味違った、身体と心の声に耳を澄ませるようなヨガを体験できるとのこと。秋と冬のワークショップもきっとまた違った体験が待っているはずです。
ヨガで心を開き、料理で五感がさらに研ぎ澄まされる
身体と心が開いた後は、小豆島の旅でcayocoさんが生み出したお料理のレシピを学び、出来上がったごはんを囲みながら旅のお話を写真を見せながら伝えます。
春も夏も共通して、参加者の方からは「旅行した気分で楽しかった」「その土地に行ったような気がする」といった声があったそう。ヨガで心を開き、料理で五感がさらに研ぎ澄まされると、旅のごはんも話もより深く心に沁み込むようです。
10月には岡山と大阪でワークショップが開催される予定です。ご興味がある方は、詳細は追って告知されるそうなので、ヨガスタジオnidaとcayocoさんのFBをフォローしてみてくださいね。
これからのイベント情報
その他にも、cayocoさんはイベントやワークショップを随時開催されています。cayocoさんのごはんを一度食べてみたい!学んでみたい!という方は、ぜひ以下もチェックしてみてくださいね。
9月13日、14日 @西荻窪 玄米菜食・米の子 「秋の旅のお土産ごはん会」 ※ランチ、テイクアウト
9月19日 @西荻窪 ていねいに、「自由になるお料理教室」
9月26日 @西荻窪 ていねいに、「きほんのごはん ~常備できる玄米小豆ごはんとお味噌汁~」
10月6日 @西荻窪 haru. 「群馬県井上農園さんのお野菜を使ったお弁当」 ※テイクアウト
cayocoさんは、今後のイベントやワークショップについてこんな想いを語ってくれました。「素材を食べてもらってから、調理したものを味わってもらう時間を作っていきたいと思っています。野菜を生で食べたり、調味料だけを味わってみたり、私が普段や旅の中でもやっていることを伝えていきたいと思っています。」
素材の声に心を研ぎ澄ますこと、作り手の想いを受け取って味わうこと。cayocoさんが綴る、食を通じたお手紙“food letters”はこれからも続いていきます。ぜひ一度、food letters食堂にも足を運んでくださいね。
写真:浅田剛司
この特集の目次
- 西荻窪で優しいごはんを作るcayocoさんの、春夏秋冬の旅とレシピを本にするプロジェクトが始まります!
- 料理家cayocoさんのポートランドの旅から見える、心も町も動かす食の力
- cayocoさんがポートランドで出会った、つくる人の「好き」が伝わってくるごはん。
- ポートランドの旅のおすそ分け。シンプルなのに美味しいホットパンプキンディップの作り方。
- 「food letters」のはじまりの物語。私たちが旅へ出て、本をつくる理由。
- 旅と本のイメージを膨らませる「food letters」のフライヤーができました!
- 旅先から届く絵葉書が、ポストに入っていた時の気持ちを。food lettersのInstagram。
- 旅を実況中継中!food letters第一弾、津屋崎の旅の様子をお届けします。
- food letters第一弾、人との出会いを味わう、津屋崎の旅が始まりました!
- 心が大きく踊る、彩り豊かな料理家cayocoさんのごはん
- 料理家cayocoさんの旅の原点、ポーランドの自然体な生き方から学んだこととは。
- 料理家cayocoさんのレシピ本を作る旅・food letters、春の旅の速報をお届けします!
- どんな本とお便りが届くの?クラウドファンディングで応援してくださる方に届けたいもの。
- 料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅 第1話「かわいい」と感じる目と心。そこにはいつだって愛がある。
- 人と同じように野菜に対しても、心を大切に置くこと。
- 旅先で心に沁み渡る、一日が穏やかに終わることの尊さ。
- 知らないって寂しい。知るって嬉しい。だから人は優しくなれる。
- 旅の偶然の出会いは、なんでもない風景を忘れることのない景色へと変える力がある。
- 料理はこんなにも人の心を伝えてくれる。
- 人が人を想う心は見えないけれど、本当はこの世界に溢れている。
- 夏は小豆島へ!料理家cayocoさんの、食と人をつなぐ旅「food letters」第二弾が始まります!
- 醤油、塩、オリーブオイルの生産地へ。料理家cayocoさんの小豆島の旅のルートをご紹介。
- 料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅・food letters、小豆島の旅の速報をお届けします!
- 春夏秋冬の旅のお便りが届く、レシピ本「food letters」の特典付き先行予約が始まりました!
- 秋は長野県へ!料理家cayocoさんの、食と人をつなぐ旅「food letters」第三弾が始まります!
- 料理家cayocoさんが旅の出会いを届けるfood letters食堂で、旅の追体験を!
- 料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅・food letters、長野の旅の速報をお届けします!
- 旅のはじまりは、国内初有機オリーブ栽培に成功した小豆島・山田オリーブ園へ
- 観光客の声で美味しくなる?ヤマロク醤油の常識の真逆をいく醤油づくり
- 「みてやらないかん」の心が映る、塩屋波花堂の驚くほど優しい味の塩
- 「自分が幸せにできる人は見渡せるくらいでいい」長野県佐久の星の坊主さま・こじょうゆうやさんに聞いた、ごきげんな畑の話
- 集まった人たちの心でとびっきり美味しいごはんが生まれる。阿智村の森田自然農園の「茗荷祭り」。
- ついに最後の旅。冬は島根県雲南市へ!料理家cayocoさんの、食と人をつなぐ旅「food letters」第四弾スタート!
- 料理家cayocoさんの食と人をつなぐ旅・food letters、島根の旅の速報をお届けします!
- できるかできないかではなく、やるかやらないか。島根県雲南市の妹尾さん家族と過ごす、自給自足の暮らし体験。
- 生きる力ってなんだろう。旅で始まったデトックスが教えてくれる、心と体の声。
- 料理の心の置き場所を変えた、鶏を絞めるワークショップで学んだ、命のつながり。
- 食の根源を教えてもらった島根県雲南市の旅。人も、ごはんも、巡り続けるエネルギー。
- レシピ本「food letters」に関する大事なお知らせ
- 書籍「food letters」制作・出版元変更のお知らせ
お知らせ
心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。