お客様の声に寄り添いながら

【お客様の声に寄り添いながら】お客様から受け取った、濁りのない心の言葉たち

こんにちは、店長の大浦です。

今月も当店に届いた、お客様の声をご紹介する連載「お客様の声に寄り添いながら」をお届けしたいと思います。

お客様の声が、次の一歩へ繋がる力に

8月からスタートした作家・小谷ふみさんの連載「おやすみの前に」は今週の金曜日でいよいよ最終回を迎えます。

「小谷ふみさんの言葉は、そっと心に寄り添ってくれる不思議さがあります。」「なんだかこれからも読んでみたい気がします。」「またまた楽しみです。」

毎週金曜日の20時、楽しみに待ってくださっていたお客様の声をたくさんいただきました。これまで主に紙のメディアを通しての作品発表をしてきた小谷さんにとって、ウェブでの発表は実はドキドキの試みだったそうです。連載がスタートしたばかりの時点では「空中ブランコにずっと乗っているみたいだった!」と話す小谷さん。

言葉を発信するという行為は、とても勇気のいることです。私もいつも心拍数を上げながら、公開後のお客様の反応を見守っています。正直、その反応に落ち込むこともありますし、もう穴に隠れてしまいたいと、自己嫌悪になることもしばしば。。

もう少し心を落ち着かせて見据えたいという気持ちもあるのですが、楽しんでくださっているお客様の姿が伝わってくることは、間違いなく次の一歩へ繋がる、大きな力となっています。

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どんな顔で、誰を想いながら、冬を生きているんだろう

9月のはじめに告知をした「季節と心によりそう、お花の定期便」の無料モニター募集については、既にたくさんのお申込みをいただいており、嬉しく思っております!

この企画では、「あなたの好きな音楽はなんですか?」「優しさって、なんだと思いますか?」「最近、心が動いた瞬間を教えてください」。そんな質問をお客様に投げかけ、いただいた答えを元に、「あなたらしさ」が添えられたリースをお届けする、お花の定期便の無料モニターを募集致しました。

お申込みいただいたお客様の回答は、どれも素敵な言葉で溢れていました。たとえば、「あなたにとって、冬はどんな季節ですか?」という質問に対して。

「命を育む季節」「寒いけど、温かい季節です。」「より温もりを強く感じる事ができる季節」

どんな顔で、誰を想いながら、人は冬という季節を生きているんだろう。そんなことを想像したくなります。

「ああ、人って愛しいなあ」

「優しさって、なんだと思いますか?」という質問の回答も、読んでいて心が柔らかくなるような言葉たちを受け取りました。

「じんわりあたたかく包むもの。じんわりあたたかく伝染していくもの。」「思いやりのバトンリレー。」「こころにかけてくれること。」「辛さや哀しみを知っている人の愛情」

この回答は、きっと正解はないんだと思います。優しさを定義することはできないけれど、きっと誰もが優しさを知っている。

きっと、100年前も100年後も変わらず、この世界には優しさがあるのだろうと思います。自分の心の中に積み重なっている、想像もできないほどのたくさんの優しさ。同じように、誰かの心の中にも積み重なっている、想像もできないほどのたくさんの優しさ。

「ああ、人って愛しいなあ」。お客様の言葉に触れながら、そんな想いが心に満ちています。

顔と顔を合せることは大切だけれど、顔と顔を合わせないからこそできる、心の解放というものがあることを、インターネットという場でお店をつくりながら実感しています。直接顔を合せることはないけれど、お客様から受け取った濁りのない心の言葉たちを、これからも大切に見つめたいと思っています。

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お知らせ

心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。

この記事を書いた人:

「よりそう。」館長。時として編集長に変身し、ライターとして駆け回り、ドローンも飛ばしちゃいながら、訪れるみなさんをお出迎えします。好きな本は、稲葉俊郎『いのちを呼びさますもの』。好きな料理は、さつまいも料理。
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