雨が数日間続いた後、急に太陽が照る晴天がやってきました。
高いく高く澄んだ青空には雲も無く。これは誠に潔いお天気の切り替わり。植物たちも数日ぶりの太陽に、待ってました!と歓喜しているかのよう。太陽に向かって、枝を、茎を、花を、葉を、伸ばしてたっぷり日光浴しているみたいに見えました。
近所の欅[ケヤキ]もそよ風にさわさわと葉を揺らしながら、葉を乾かし、枝を太陽に向かって伸ばしていました。人が外でお日様に温まり、雨で室内で縮こまっていた身体を、うーん!とストレッチするのと何だか似ている。
雨の後の晴天は、植物たちがいっせいに丈を伸ばしているように見えます。私が日々密かに観察している野草たちは、確実に急成長して一回りも二回りも大きくなっています。元々背の高い木々はサイズの変化が一見では分りにくいのだけれど、たっぷりの水と太陽のエネルギーを吸収して、きっとぐんと大きくなっているのでしょう。
人も植物も、いつも常に同じスピードで成長するのではなく、ぐぐっ!と飛躍的に大きくなる時があるのかもしれませんね。
お知らせ
心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。